Xbox Gamer Tag

ギターヒーローLIVE:古参音ゲーマーが紹介してみる

古参音ゲーマー的な視点から、
この怪しげな海外の音ゲー「Guitar Hero Live」をレビューしちゃうよ!

良いところ

・BEMANI系音ゲーの経験がかなり活かせる。
・譜面と音が合っている。同じフレーズはちゃんと同じ譜面が来る。
・新旧の洋楽ロックに詳しくなる。
・GHTV楽曲は全て公式PVが背景に流れるので、バンドの顔ぶれが目でわかる。
・追加曲はGHTVで毎週配信されていくので、DLCをちまちま買わなくて良い。
・200曲を超える半端ない曲数
・この曲数コミコミで7000円前後

「洋楽ロックをいいとこどりして聴きたい!」
みたいな需要にてんこ盛りで応えつつ、
ゲームとして遊べるなんてサイコーじゃないか!


悪いところ
・日本版がない
・日本のプレイヤーが少ない
・日本の曲が無い
・専コン必須


ギターフリークスとの違いその1

ゲームの遊び方としてはだいたい一緒。
なんかオブジェが降ってきて、おんなじところ押さえてバーを弾く!

さらに、特定のオブジェではハンマリング・オン!プリング・オフ!
なんてのもできちゃう。
要はバーを操作しないでも判定取れるポイントがあるってこと。

例えば右利きで下記のような譜面が上から下に降ってきた時、
普通なら3→2→1の順番で指一本づつ押さえていく。

┃   ┃
┃━  ┃
┃   ┃
┃ ━ ┃
┃   ┃
┃  ━┃
┣===┫
 123

ギターヒーローでは
123→12→1
のように、全押しから指一本づつ離していくことでも判定が取れる。
もちろん、ギタフリ式でもなんら問題はない。

実際のギターでも、押さえたフレットより下のフレットは触っても触らなくても変わらない。
ゲームでこれを再現しているのはすごい。

速いフレーズなんかを最小限のピッキングで流れるように切り抜けられると、
ものすごく気持ちいい!


ギターフリークスとの違いその2

ギターヒーローシリーズでは、基本的に同じフレーズには同じ譜面が割り当てられている。
例えば1番で来たフレーズが2番で流れた時、安心感を持ってプレイを楽しめる。

そして出来る限り単音ならひとつのノート、和音なら複数のノートといったように、音と譜面が噛み合っている。
ちょっとでもギターを触った人なら(挫折した人でも)演奏感を強く体験できるのが特徴。
この演奏感っぷりはギターヒーローならではの体験。

また、豊富な収録曲の中にはギタフリ曲の元ネタと思われる曲もあり、音楽的なルーツがぼんやりわかる面白さも。
「あのフレーズどっかで聞いたことあると思ったらこれか!」
みたいなことも結構あるよ。

当然だけど日本の曲やコナミオリジナル曲は遊べないので、「ギタフリの道を極めたい!」といった人にはあまり向かない。
どちらも今は手がとどく範囲にあるものなので、好きな方を遊べばそれで良い。

ギターヒーローはトータルで「プレイ感覚を重視したギターゲー」って感じ。


過去作との違い

今作はこれまでとはコントローラーからして違う。
これまでは5ボタン+ストラムバーといった組み合わせだったが、今作は3フレットx2列の6ボタン+ストラムバー。
これによって、ギター演奏の時に培った指の置き方がより反映しやすくなった。

また、ベースやドラムも排除。
ボーカルについてはオマケ要素的な扱いになり、USBマイクを繋げばカラオケ感覚で遊べる。

過去作のギタコンが使えなくなった代わりに、新たな体験が待っていた。
特に複数ボタンを押さえるコードでは運指を工夫したりする余地があり、自分なりのプレイスタイルを作り上げていける。
コードの切り替わりでポジションを変えていくこの感じは、すごくギターっぽい。

今作では過去作のインポートはできなくなってしまった代わりに、GHTVで無料で毎週新曲を提供してくれる。
MTVと契約を結んでいるそうで、ちまちまDLCを買い集める必要もなくなった。
過去作に収録された楽曲のうちいくつかは今作にも収録されているので、当時を懐かしみながら遊ぶことも可能。

GHTVと対になるモードとしてGH Liveがある。
こちらは1人称視点でギタリストとしてライブを楽しむ構造。
過去作で言うキャリアモードにあたる位置づけだ。

バンドメンバーはもちろん、観客もしっかり曲ごとに合わせたリアクションを見せるので、バンド・観客との一体感がすごい。
使い回しは一切なく、歌詞と口だけでなく、動きや盛り上がりまで反映するのが面白い。
下手なプレイを続けると明らかにブーイングしてくるほどの作り込みには驚いた。


ロックスミスとの違い

本物のギターを使って演奏するゲームであるロックスミスには、本物さ加減では全くかなわない。
その代わりに、はじめての譜面でもあまり練習が必要ないという利点がある。

ギターヒーローでは身につけた技術がゲーム全体にわたって応用できるので、いろんな曲をためらうことなくプレイできるのはゲームらしい良い部分。
ロックスミスの場合、しっかり1曲ごとに向き合って練習することになるので、
どうしてもちょっと腰が重くなる側面がある。

「弾けるようになりたい」というモチベーションがロックスミスで果たされるのなら、
「弾けないけど弾いている気分を味わいたい」というワガママを叶えるのがギターヒーローといった位置づけ。

ギターヒーローでいろんな曲を知ることができると、実際に弾いてみたい曲も出てくる。
そしたらロックスミスでDLCを探してプレイすればいい。
ほぼ版権曲オンリーのゲームだから、こんな風にプラットフォームをまたいだ遊び方ができるのはBEMANIではなかなかできなかったこと。

海外の音ゲーは版権曲がメイン。
他のダンスゲーやボーカルゲーでも共通の収録曲が1曲くらいはあるので、全部ガチでやったら歌って踊れて演奏できるマンになれるかもしれないw


そのほか

曲名とかよくわかんなくても、CMやら店内BGMやらで耳にしていたりする曲が多い。
ゲームの楽曲に慣れ親しむ=洋楽に詳しくなっていく。
BEMANIだと知っている人同士でしか話ができないけど、海外の音ゲーならそんな心配は(あんまり)ない。

こんな風に、ギターヒーローはいろいろと垣根を超えるキッカケとしても、なかなかに優れたゲームだと思っている。
好きな曲やアーティストを見つけるのにも役に立つ。
専コン込みで1万しないし、触ってみるといいと思うよ!

0 件のコメント

Powered by Blogger.